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2011年7月20日 (水)

「あさきゆめみし」(大和和紀)二十数年ぶりに読んでみたら・・・

高3で受験生の次女が、友人から「あさきゆめみし」全巻を借りてきた。

塾の古文の先生が、「漫画でもいいから一度全部読んで源氏物語の話の筋を頭に入れておけ」と指導したらしい。

 

「あさきゆめみし」は、かの紫式部の「源氏物語」をほぼ忠実に漫画化した作品。

※試し読みサイト→ 「源氏物語 あさきゆめみし 完全版 1巻 The Tale of Genji

 

ちょうど私が高校生の頃に連載されていて、リアルタイムで友達から借りて単行本を読んでいたのだけど、

あまりにも浮気な源氏に当時の私はついていけず、

3巻くらい(源氏が明石へ流されるあたり)までしか読んでいなかったのだった。

 

正室の葵上を大切に愛さず、浮気に走る源氏が許せなかった。

あれから二十数年・・・・・

四半世紀を経て、読み返す「あさきゆめみし」は・・・・・・

 

やっぱり、源氏の浮気に呆れましたわ・・・・・・

 

年上が好きなのか!?と思いきや、

幼女に走って、いきなり襲うしーーーー・・・

謎の迷走。意味のわからない驚きの行動力!!

今の世なら、完全に犯罪やん!?

 

いや、もう・・・・ジェンダーとかもね、

こういう、女性が思い通りには生きられないつらい時代を経て、

今の、女性がやたら強い社会があるわけよね・・・

 

まぁ、とにかく女性側には選択の権利がほとんどなくて、

自立できず、男性の助けを頼って生きていく道しかなく、

しかも、お姫さまは、たくさんの侍従たちの生活も抱えているわけで

自分の気持ちだけで勝手なこともできない。

最終手段は、尼になる出家だけ。

いきなり、誰だかわからない男性に襲われても納得せざるを得ない構造になってしまっていて、

本当に気の毒としか言いようがない。

 

しかし、それを乗り越え、子をなし、妻の座の地位を固めたら強いのだけど

それでも、男性の浮気心に翻弄され、不安定な人生の浮き沈みにあっぷあっぷともがきながら生きていく・・・・そんな女性たちの様々な姿が描かれている。

 

愛した人の面影を、ずっと心に抱き続け、求める源氏の気持ち、

今なら私にもわかる。

自分とは愛し合えない、もう二度と会えない人とわかっていても、

だからこそなお、心が求めてしまう。

なんでこんな馬鹿なことをしているんだろう?と思うのに、気持ちを止められない。

 

そういう気持ちって、1000年前の人も同じように持っていて苦悩していたんだ・・・って思うと

なんだか・・・とっても不思議で、面白い。

1000年経っても、きっとこれからも、人は同じようなことに心を悩ませ、煩悩を募らせるのね。

 

そして若い時に自分がしたことのしっぺ返しが、晩年の源氏にやってくる。

因果応報。

自分の子ではない赤ちゃんを、「自分の子」として抱くことになり、

昔、実父にした罪が自分に跳ね返ってくる。

(実父(帝)の後妻(藤壺)と契り、彼女が妊娠。事実は明かせず、その子は源氏の弟として育てられる。)

 

源氏は、まぁとにかくイケメンで、

外聞を気にするので、晩年も最後にイケメンっぷりを皆に見せてから

ひっそりと亡くなる。

ほんま、メチャクチャやな~~と思うけど、それでも第一部のラスト、様々な回想が想い出と共に繰り広げられ

ああ、これがこの人の生き様、一生だったのね・・・と目頭が熱くなった。

 

人の噂にかなり左右される社会なんだなぁ、と読んでいて感じたが、

よくよく考えると、源氏物語って帝や皇子が出てくるロイヤルファミリーのお話だから、

今も昔も皇族の話はワイドショーや女性週刊誌の定番話題、

みんなの噂になるのよね。

 

第二部の柏木もなんだか気の毒でねぇ・・・・

イケメン源氏の息子、父親そっくりという美少年 夕霧が、どうしたことか堅物で

年を取って、「宇治十帖」編の頃にはすっかりウザイ親父扱いになってるのが笑えた。

 

薫(源氏の息子だが、実は正妻と柏木の不倫の子)もね~~~

なんちゅーか・・・・タイミングの悪いやつで・・・・・・

容姿、教養、身分・・・全てにおいて申し分ないのにねぇ・・・・・

なんで幸せになれないのか。・・・哀しいわねぇ、人って。

 

しっかし、日本家屋って、よく考えたらいろいろと筒抜けよね。

話し声とか、衣擦れの音とか・・・少しくらい離れていても聞こえちゃうよねー!

そこがまた、いいんだろうけど。

 

当時は身分の高い女性は御簾の中に隠れて、直接、見ることはできない。

人に見られるかもしれない廊下に立つことも「お行儀が悪いこと」だった。

それだけに、垣根越しにチラッと美人の姿を覗くのはドキドキするし、

禁を破って、御簾を越えて抱きしめちゃう情熱も素敵。

 

一番、おおっ!と思ったのは、

片思いの大君に気持ちが通じず、「会いたくない」と障子に鍵までされて

普段は理性的な薫が

「こんな障子など蹴破ってでも中に入れるのですよ」

と、すごむセリフ!

 

全くだ!蹴破っちまえ!!と思うくらい大君が面倒くさいのよ~~

実際、障子なんて若い男の子が蹴破ったら、簡単に入れるよねー

だけど、薫はそんなことはしないんだけどね。

 

いやはやー

「源氏物語」、すごいです。

やっぱり面白いです。

韓流ドラマ顔負けのジェットコースターストーリー☆

「わかる!わかる!!」と

「ありえへんやろー!!」が交互にやってきて、話に飽きません!

 

そこそこの年齢になってから、読み返す「あさきゆめみし」

なかなかいいものですわよ♪

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「あさきゆめみし」(大和和紀)二十数年ぶりに読んでみたら・・・を参照しているブログ:

コメント

おお、「あさき」!
中学時代、大流行しましたわ~
「あさき」って呼んでました。うちらだけかな?

大学のとき、源氏研究の第一人者とも呼ばれていた先生がおられて、「あさき」のことを
「あれはよくできた本ですよ」と言っておられましたnote

>あまりにも浮気な源氏に当時の私はついていけず

ちょうどその頃、さんまちゃんのファンであった私は、さんちゃん主演の「好色一代男」のドラマ化も見て、

「日本の文学って一貫してるなぁ」と思いましたcoldsweats01

■ゆちゃcat

中学生で読んだの??
中学生には、ちょっと過激じゃない?

人生の酸いも甘いも経験した今、読み返すと
もっと深いところまで「わかるわ~~」って楽しめると思うよnote

「あさきゆめみし」、大学教授も認める中身なのね。
確かに原文で読むとわかりにくいけど、漫画だとすごく状況がわかりやすくていいよね!

さんまもある意味、光源氏よねぇ・・・・

しっかし、源氏ほどムチャなことは今の世の中では、なかなかできないわよー
人妻でもお構いなしに襲うもんな~~~(空蝉とか)

その上、
「たとえ伊予の介(ご主人)に知れたところでかまうものか
わたしのすることに、あれが何も言えるものか」
と開き直り、傲慢とも思えるセリフ!
結構、えげつないです!!源氏の君!!!

しっかし、急に襲われても、これがなぜかみんな惚れちゃうのよね~
さすがイケメン!!
帝の皇子!!

全13巻を一気読みするとね、
なんだか脳内が、「古文脳」になって・・・
次女と二人、妙に丁寧な言葉で話すこの頃。。。。

お元気ですか…めるさん。
お久しぶりですね。

全13巻を一気に読了するとは流石です。

さて、源氏物語の資料を配送したいと思いました。
メール・アドレスを転送していただけますか。

                                   青葉

■青葉さん

土日を挟んでお返事遅くなりました!すみません

以前頂いたコメントを読み返そうと探してみたのですが・・・見つからない~~
あああ・・・・
青葉さん、お名前に覚えがあるように思うのですが
ちゃんと思い出せなくて申し訳ありません、、、

このeoブログになる以前のブログでコメント頂いたのかな?
サザンファンの方ではないですよね。
失礼過ぎて申し訳ないのだけど、覚えているフリもそれ以上に失礼な気がして正直に書かせてもらいました、、、ごめんなさい。。。


私はせっかちではない方なんですが、
ストーリーの続きが気になると、どうも待てなくて!
「ガラスの仮面」とか、ドラマ「冬のソナタ」なんかも一気に見てしまって
なんかもう真夏なのに冬みたいな・・ね
感覚がおかしくなっちゃいましたよー!


重ねてお願いっっ!!青葉さん

過去ログたどったり、メール探したりしてるんですが
青葉さんがなかなか出てこない~~

でも・・・・記憶はあるような気がするんですわ・・・・
あああ・・・・
めっちゃモヤモヤするぅぅ~~~~

どの日記の時にコメントもらったんでしたっけ・・・
教えてーーっっ


それにしても、昔のメール探してると、めっちゃ懐かしかったり

今となっては恥ずかしかったり・・・・いろいろ参りますねーっっ
ああん!もうお昼になってしまったやん!!!

以前メルさんのブログで『ちとせ』の情報を戴いたお礼として、源氏物語の資料を転送したいと感じました。
参考になると思います。
短期間でレポートを纏めましたので、読みづらいかもしれません。

お話は変わります。
6月に、同僚と大坂を訪ねました。
淀屋橋駅を下車して、中之島界隈を散策しました。
大阪人の気風が感じられる街で、水辺と調和しますレンガ造りの建造物が見事でした。
淀屋橋駅付近にあります緒方洪庵の旧跡を見逃してしまったのは、とても残念。

難波界隈を散策し昼食時になったので『ちとせ』さんの暖簾の前で少し待ちました。
私たちの前に並んでいた家族と同席し、食べ方を教えて頂きました。
美味しい肉饂飩でした。
同席しました人の話す関西弁もとても綺麗でした。

難波界隈から徒歩で今宮戎神社に参拝し、そして、通天閣を見ながら戦災で焼失後大阪市民の浄財で再建した四天王寺を訪ねました。
幸いなことに、奈良の都に通じる古道が見つかりました。

残念なのは、通天閣界隈にあります飲み屋さんが解らなかったことです。
メルさんにお聴きすれば…忸怩たる想いでした。

翌日のことです。
堺東市白鷺駅で下車しましたが、バス路線がないのには困りました。
仕事を終えた後で仁徳天皇御陵を見学し、御陵から堺市役所まで歩きながら街の風景を楽しみました。そして、庁舎の展望から街を眺めました。
展望のフロアーにいました堺の人びとの話す関西弁はとても穏やかでした。

久しぶりに炎天下の道を4時間歩きましたので、帰りの新幹線で頂いたビールが美味しかった。

最後に、饂飩好きなら、やはり、大坂に行くべきと思いました。
支店を配置すると、やはり味は落ちてきます。

                                            青葉

■青葉さん

あああああ!!!!わかりました!!!!!
饂飩がお好きな「あおば繁」さんですね!!!!!

遅くなってすみません、
改めましてーーーーー
お久しぶりでございます!

4年前のログも読み返してきました。

あの時、教えていただいた「伊勢うどん」
昨年、夏、伊勢神宮にお参りした際に頂きましたよ!
本当に「うどん」とは言うものの、いわゆる関西のうどんとは全く別物で驚きました。
おつゆも全然違いますしね。

大阪へご旅行に来られたんですね!
ああ・・・そうか・・・・
淀屋橋~難波~四天王寺~仁徳天皇陵~堺 ですか!!
大阪のいい所、きっちり押さえたコースですね!
地元民にはむしろ目からウロコ!
大阪の楽しみ方って、こういう方法があったのか・・・って。
大阪の歴史的に誇れるポイント、思った以上に、まだまだあるかも!

通天閣界隈の飲み屋さん・・・ですか・・・
うう~ん、、私にわかるかな?!

それよりは、やっぱり私はスイーツ担当で♪
堺に行ったのなら
けし餅 http://keshimochi.com/ とか
「かん袋」のくるみ餅(夏なら、氷くるみ餅が絶品!)http://www.kanbukuro.co.jp/
とかって情報なら任せて~!
(どちらも非常に有名な老舗店なのでガイドブックにも載ってるかも!)

それにしても、かーーなり歩いただろうと思いましたが
4時間かかりましたか・・・・

大阪のおうどん、お口に合ってよかったです!
なんだか嬉しいですわ。

メルさん、和菓子の情報有難うございました。
お礼申し上げます。
堺は茶道の達人が生れたところですから、和菓子も品格があると思います。

スイーツは基本的に苦手な私ですが、和菓子は好きです。
和菓子を求めて大坂、滋賀、金沢、福井を訪ねることは、ありませんでした。

大阪駅で帰路の車中でのツマミを購入する際、すっかり妻のお土産に堺の和菓子購入を忘れてしまいました。
妻のお土産は、大坂の押し寿司…これが定番でしたので。

吉祥寺に「こざさ」と云う小さな和菓子屋さんがあります。
でも、朝3時に並んで購入する気力はありません。
フランスはパリでのお話し。
食後のデザート・ベスト30で、三位はなんと日本産の羊羹。

2010年8月30日(月)…通天閣&串かつ「だるま」 …メルさんのブログから発信していました情報を私たちは、見逃していました。

6月に大坂を訪問した時、このお店で仕事の〆が出来たなら…と後悔しています。
このお店には『丈頑』を置いてあるでしょうか?
特別純米酒・丈頑:秋鹿酒造…お勧めです。
純米酒ですから、腰の据わったお酒です。実に美味い大坂のお酒です。

お元気で。

■青葉さん

フランスで羊羹が評価されているんですか!
フランス料理と羊羹ってイメージが真逆な印象だけど・・・・
でも、よく考えてみたら、羊羹のあの濃厚さ、フランス人なら受け入れられるかも・・ですね。

丈頑って、調べてみたら大阪のお酒なんですね。
そんなに勧められたら、ちょっと試してみたくなるじゃないですかーっ♪
・・・・飲めないのに買ってしまいそうです

おお、大和和紀さんは尊敬する漫画家さんです!
勿論あさきゆめみし、も読んでますよ。
絶版になってるはずの画集も持っています(*'▽'*)

わたしも『源氏物語』は語りたいこと沢山です!

めるさんも出家のことについて述べてらっしゃいますが、
源氏物語の中での出家って、
女性の、源氏に対する最後の反撃なんですよね。

ところが、その出家すら許されなかったのが紫の上です。
彼女は源氏に愛されながら、
その源氏に死ぬまで苦しめられ、
また源氏に出家という形で反撃も出来なかった。
一番不幸なのは紫の上だわ、とおっしゃってた高校の古文の先生のお言葉、今思うととても深いです、

ちなみにわたしは、女三の宮がダイキライ!
なんなの彼女は!?
同じクラスにいたら絶対仲良くなれないタイプだなあ(笑)

■あかりちゃん

あかりちゃんも好きだと思った!!

紫の上はねぇ・・・
一番、源氏に大事にされたけど、
最後の最後になって正妻の座を女三の宮に奪われて
子どもも持てなかったしねぇ・・・つらい立場だったと思う。
でも、それまでは、
源氏の浮気を寛大な(を装う)姿勢で
「私が正妻!」とデーンと腰を据えて、うるさく言わなかったのは賢いと思うわ。
それなのに、正妻でなくなったわけだから・・・・これは本当にきつかったと思う。

彼女が不幸だったか、と言うと・・・
決して不幸ではない人生のはずなんだけどねぇ・・・
春の女神のように美しく生きたと思うのよ。


女三の宮はね・・・
日記本文に書くのはためらったのだけど・・・
私が昨年度担当した発達障害(アスペルガー症候群)の女の子に少し似ています。
源氏も
「いくら若いからと言っても紫の上が同じような年頃の時は、ああではなかった。むしろ、もっとしっかりしていた」といぶかるシーンもあるよね。

だからこそ、父親の朱雀院が彼女の行く末を心配して、結婚という形で
親ほど年の離れた源氏に間違いのない保護を頼んだのだと思うのよねぇ・・

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