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2011年12月23日 (金)

「輪るピングドラム」完結!!

アニメ「輪るピングドラム」が最終回を迎えた。

こんなに最終回が待ち遠しく、

また終わってしまうのがもったいないような複雑な気持ちにさせられるアニメは・・・ひさしぶり!

 

ピンドラ20話について以前、感想日記を書いた↓

展開の読めないアニメ『輪るピングドラム』

 

本当に一体、どうやって最終回に持ち込んで、まとめ上げるのだろう!?と

毎回毎回、展開の読めなさに驚いたストーリーだったが、 

見事にきれいに物語が結ばれ、テーマが鮮やかに提示されたラストだった。

 

画面の至る所に様々な「意味」が詰め込まれていて、

目が離せない。

一瞬でも、「大事なヒント」を見逃してしまう。

一見、意味のわからない表現も、何度か見直し、じっくり考えると

「なるほど・・・!」と、込められた意味に気づいたり。

非常に濃厚な30分間を毎週、味わってきた。

 

 

「愛」、「絆」の大切さ

言葉にすると、とても陳腐で、

その本当の意味を深く伝えるのが、逆に難しいテーマに

果敢に取り組んだ作品だと思う。

 

ピングドラムに登場する人物は、皆、

肉親からの愛情を受けられていない。

本来なら、無条件に、絶対的に注がれるべき親の愛を、だ。

 

愛されるべき人に愛されないのは、つらい。

求めても求めても、与えられない絶望感。

 

孤独な気持ちを抱え、心に深く傷を負ったまま、子供は成長する。

 

 

今は定年退職された中学校の校長先生が話してくれたことがある。

中学生の時期は、誰しも思春期で自我が芽生え、反抗的になったりする。

中には、問題行動を起こす生徒もいるが、大半は20才頃には落ち着き、

あんなに悪かったと思うような子でも、久しぶりに会ったら、ずいぶんまともに

きちんとした挨拶をしてくれたりする。

しかし、一部、ずっと問題を抱えたままの人生を歩む子もいる。

それは、やはり家庭が複雑な生徒だったりする。

決して差別的な意味合いではなく、30年以上の教師生活でたくさんの生徒と関わった上での実際の話として。

 

 

親の愛情を受け、温かな家庭に育った子供は、

思春期にいくら荒れたとしても、いずれ戻っていく場所を持っている。

だから、中学時代に少しくらい道を外れても、軌道修正ができる。

 

軌道修正がきかず、どんどん道を外れ、

取り返しがつかなくなってしまう子は、

そういう「戻っていく場所」を持っていない・・・・

そう感じる、と校長先生は何かを思い出す表情で悲しげに話してくれた。

(※朝礼で、とかじゃなくて、校長室でプライベートな会話として聞いた話です)

 

親の愛は、その人間の一番基礎となる部分を築く。

そこがしっかりしていたら、その人は多少の揺れに耐える強さをもつが、

基盤の部分がしっかりとできていないと、どうしても弱いし、

少しの衝撃にも大きく揺れてしまう。

 

信じ合える無償の愛を交わせる大切な人の存在。

それが人が生きていくのに、どれだけ大切か。

 

一度、それを失い、裏切られた思いのある人に

もう一度、温かさを伝え、明るい場所へ連れ出すのは・・・・・

これは、とても大変な・・・それこそ傷つくことも恐れない勇気が必要だと思う。

 

陽毬と晶馬が血を流し、傷だらけになって進み、

冠葉を救いに行くシーンを見て、そんなふうに感じた。

無傷で、にっこり微笑んで近寄って、それで救えるほど簡単ではないはず。

だから、あの表現は、とてもリアルだと思うのだ。

 

多蕗とゆりの会話が端的にテーマを示していた。

 

離婚率が上がり、

経済状態も良くならない今の世情、

親自身が精神的、金銭的、時間的な余裕を失い、

そのしわ寄せを子供が受けてしまっている悲しい状況が実際に多い。

何かを止め、変えなければいけない。

孤独な思いをしている子供たちを少しでも減らし、救うには・・・・。

 

そのためには、気づかねばならない。

大切なことに。

気づくことで、変えていける。

流れを変えていける。運命を乗り換えられる、かもしれない。

 

そのための作品なんじゃないか。

ピングドラムを見、感じ、考えることで、

乗り換えのための起爆になれば良いな、と思う。

・・・・・・だけど、

わかる人にはわかるけど、

わからない人には(興味がもてない人には)わかんないアニメだろうからな~

 

でも一部の人がわかるだけでも十分意味があると思うんだ。

愛し合うことの大切さを。

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「輪るピングドラム」完結!!を参照しているブログ:

コメント

めるさん暫くぶりです。

輪る…ですが、ハマっちゃったんですね!

息子いわくは『なんだかややこしいアニメ』だったとのことでした。私は見た事無いのですが、他のブロガーの方も輪る…にハマったとかで、熱く語っておられました。

めるさんのブログ中に興味深い一説が、実は私は中学時に道をそれた口なんですが、こうして今があるのも幼少期に両親に愛情を注がれて育っていたのだと、あらためて認識した次第です。

実は上記の理由からPの会長を拝命した際も、自分でいいのだろうかと静かな葛藤があったのですが、今となればやってよかったと思っております。うちの学校は二期連続は基本的に無なので、現在3年団の委員長とPの副会長をやっています。残すは卒業式の謝辞ぐらいですが、まもなく息子とともに卒業です。。。

 

■アサンの風さん

おひさしぶり♪
すっごく寒いですが、お変わりありませんか?

そうなんですわー
このアニメは、ものすごーく観念的で、ちょっと理解しにくいんです。
「え?ええっ?」って感じ。

宮澤賢治の「銀河鉄道の夜」もモチーフになっていたりしてるのよ。

最終話の「多蕗とゆりの会話」というのは
自分たちが愛し合う夫婦になって幸せな子供たちを育てて行こう、って内容なの。
やっぱり、まずは夫婦が円満であることが、世界に幸せな子供たちを増やす第一歩なんですよね、、、


私はアサンの風さんとは逆に
学生時代、優等生ぶりっこで
うちの娘たちも、とりあえず特に問題のないような子だったので
青少年指導委員の会合での生々しい話にビックリしまして
非行に走る生徒に、どう対応し、どう理解したらいいのか・・・・どうしたものか・・・って戸惑いました。

委員さんの中には、子供の時は自分もヤンチャだった、という方も結構いて
そういう方のほうが、ドーンと受け止めて、気持ちをわかってあげられているように感じました。
「自分でいいんだろうか」って私も思いましたもん。

でも、ほんといろんな親がいて、いろんな子供がいるから
いろんなアプローチがあれば、あるほどいいんですよね。

謝辞、されるんですね!がんばって!!
いよいよフィナーレですね・・・・・!

・・・・でも、次女の卒業後もなんだかんだで、いまだに私は中学の学校評議員として関わっていて、子供はもう高校も卒業するというのに、自分はまだまだ中学を卒業できないのです~~

こんにちは~ともっちです。録画してあった「輪るピングドラム」の23話まで一気に見ました。山口ではまだ最終話は放送されていないのよ~~すっごく楽しみ。

おもしろかった。

1995っていう年は2011と同じく重たい年だったね。地下鉄サリン事件、阪神淡路大震災と文字通り日本を揺るがす事件がおきた。このタイミングでこういうアニメ作品が発表されたことに大きな意味を感じます。

作品のいたるところに村上春樹さんの影響を強く感じるわ。「カエルくん東京を救う」は短編集「神の子どもたちはみな踊る」に入っていて印象深く覚えているよ。(書棚には「海辺のカフカ」があったよね!!日毬・・通り過ぎてたけどさ、そこにあるんじゃない??」って思わず言うた。

(つづきです)
でも、彼女はそこを通り過ぎ、深い深い図書館に降りていく必要があったのね。(この図書館の奥に迷い込むっていう設定も村上作品に登場してる。めるちゃん~「海辺のカフカ」おもしろいよ。「1Q84」もきつい話だけれども是非読むべき。読んでるかもしれないけど。。)

人には誰かの運命を変える力はないと思う。目の前の果たすべき仕事を誠実にこなしていくのみです。でも、できることなら「ももか」みたいな存在になりたいよ。

ねぇ・・めるちゃん、この世はしんどいところだね。浄化なんて簡単にできないのよ。汚れまみれている。だけどさ、そんな泥沼にも美しい花を咲かせることはできるのよ。回想・フラッシュバックは時に泥沼に自分らを引きずり込むかもしれない。でも、わたしたちは溺ないよ。

それぞれに花を咲かせ実を結ぶために生きているんだもん。

■ともっちさん

おおおっ!!見たんですね!!!
しかも、すっごく細かいところまで見てますやん!

最終話はまだでしたか・・・・あまりネタバレにならないように書いておいてよかった~

あの図書館のシーン、印章的ですよね
そっか、本、あったんですね。
私は村上春樹がどうも食わず嫌いでベストセラー作品多いのに、読んでないんですよ、、、
うむむ。。。そうだったのか、読んでみなくちゃな~

この世は・・・・
そんなに澄んだ世界ではないですよね・・・

でも、あまりきれい過ぎる水の中では生きていけないのが人だったりもするよね。

どんな場所にでも、花は咲いて、実を結ぼうとする。
アスファルトの割れ目からも芽が吹く。

そういう力があるはずなんだよね。

ともっちさんも、きっと誰かを救っているんじゃないかな。
きっと、たぶん!
ともっちさんがいてくれて嬉しいって思ってる人、いるもの。

ピンドラ、本当にいろんなことを考えることができるのがいいね。
また見直したくなってくる~~~ でも年末ーっっ 年賀状がまだだわ~~~

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