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2014年10月

2014年10月29日 (水)

映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』予告編
YouTube: 映画『グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札』予告編

 

「エルメスのケリーバッグの由来になった人の映画だから観に行かないと!」

と友人が言うので、ケリーバッグなんて持っていない私も同伴。

かく言う彼女も、ケリーバッグは重くって、持っているところをもう長いこと見ないけれど。

 

映画「グレース・オブ・モナコ 公妃の切り札」

 

王子様と出会い見初められ、お姫様になる素敵なおとぎ話。

誰もがグレースを羨み憧れる。

だけど、実際はそんなに気楽なものでもなく、グレースは様々な苦難に立ち向かっていかなくちゃいけない。優雅な笑みをたたえながら。

 

フィクションも混じる脚本だそうだけど、

グレースの苦悩から決意までが上手く描かれていた。

グレースはもちろん、グレースの夫であるレーニエ3世も魅力的でね、

最初は、「なんかつまんない人ね~」って思わしておいて

後からグングン株を上げてきます!

真面目くさった黒縁眼鏡を外して、素顔になった瞬間の瞳のセクシーさ!!

えっ!?って驚きましたわ。

 

それに外交問題で厳しい状況に陥っても、ぶれなかった姿勢もカッコいい!

 

グレースはニコール・キッドマンが演じていて、何とも言えず上品で美しい。

彼女が身に着けている衣装はディオール、アクセサリーはカルティエが提供という豪華さ!

ファッション誌の1ページのように完璧なシーンがいくつも出てくる。

イヤリングもバッグも、細かいところまでもっとよく見たいのだけど、

字幕も読まなくちゃいけないのがつらい!!

ストーリーが政治絡みで、ちょっと複雑な状況なので、字幕セリフをしっかり読まないと話がわかんなくなっちゃうし。

 

う~ん、吹き替えで画面をゆっくり眺めながら観たい映画だったかも。

そのうち、テレビででもやりそうな気がするので、その時はすっごく素敵なデザインのアクセサリーを、じ~っくり見ようかな♪

2014年10月28日 (火)

中学校の文化祭劇

中学校の文化祭の時期が、今年も来た。

仕事で中学校と関わっているので、娘たちが通学していた頃から通算して

もう10年、文化祭、運動会などを毎年、見てきた。

 

どの中学でも、文化祭では、1年生は合奏や合唱、

2,3年生は劇、そして絵や書道などの作品展示をやることが多い。

 

正直、自分の子供が出ているからこそ観ていられるが、歌にしても劇にしても

「う~ん…」と言うことが多々ある。

しかし、たまに「すごい!」とビックリするような良いものを見せてくれることがあるのだ。

昨年の中3クラス合唱のアンジェラアキの「手紙」は聴いていて涙が出そうなほどよかった!

クラス全体で心を一つにし、真剣に取り組んでいるのが歌声から伝わってきた。

・・・普段の教室では、割とヤンチャな子も多いクラスだったんだけどね。

「やる時はやる。」って大事だよね!

 

劇も、たまに芸達者なエンターテイナーの生徒がいて思わぬ良品があったりするが

「なんだかよくわからないな~」というものも多い。

観客として観ていて一番、感じるのは場面転換の下手さ。

一場面ごとに照明を落とし、暗転にして長い間を作る。

観客は当然だれる。

暗転にしなくても、上手く場面を繋げていく方法はあるはずで、

ついつい、私ならこうするなぁ~と考える。

たぶん、クラスで練習する時に、場面ごとに別々にしていて

全体を通して練習する機会が少ないんだろうと思う。

演出の係もいそうにない。

 

毎年、「ああ、ここはこうしたら、もっといいのに…」と思いながら観るのだが、

それはもう本番なので、どうしようもなく残念に思っていた。

ところが、今年は中2クラスの舞台練習を少しだけ見る機会があった。

ラストシーンの大道具配置をみんなで、あれこれ悩んでいた。

クラスのリーダーとなって奮闘しているのが、よく知っている女の子だった。

後で、こっそりアドバイスしたら喜んでくれたので、もうひとつ演出プランも授けた。

 

文化祭当日、中学校へ行くと

廊下で私を見つけた彼女に大声で名前を呼ばれた。

「絶対見てなー!」

「うん!がんばれ!」

 

舞台でも彼女の声は一番通っていて、後ろの席まできっちり届いた。

私の演出プランも採用してくれていた。

ラストシーンがわかりやすく見えて、迫力も増し、良かった。

 

いや、もう、本当なら、もっとああもこうもしてより良いものに仕上げてやりたい!と欲も出てくるのですが、

そこはそれ、中学校での文化祭だから

舞台の出来もだけど、それ以上に、本番までみんなで力を合わせて作り上げる過程にこそ値打ちがあるので

口出しし過ぎるのも考えもの。

 

もうずいぶんお芝居からは離れて暮らしていて、忘れたように思っていたけれど、

やっぱり私、こういうの好きなんだなぁ、と改めて思った。

県立の演劇学校に3年通って、

劣等生だった私でも未経験者よりは思いつく演出プランがある。すごく基本的で単純な演出だけど、ね。

ほんの小さな力だけど、それを今回、生徒たちのために役立てることができたのが嬉しい。

 

だって、県立演劇学校の入学式で

「地域の文化活動のリーダーとなってください」と使命を言い渡されて

18歳だった私は「そんなの、どうやったらなれるの!?無理~」ってビックリしたんだもの。

でも、その課せられた使命は、ずっと心に残っていて、

今ようやく少しずつ、小さなことから果たせていってることに、自分自身ホッとしているのだ。

2014年10月20日 (月)

りすさんのチョコケーキ

りすさんは森のケーキ屋さん。

苺のショートケーキ、ミルフィーユ、モンブラン・・・

今日も朝から、せっせとケーキを焼きます。

 

お店で一番人気のケーキは何と言っても、ベリーのチョコケーキ。

10年前に、りすさんが毎日毎日考えて考えてレシピを完成させた自慢のケーキです。

以来、評判を聞いたお客さんが次々に訪れ、ベリーのチョコケーキはりすさんのお店の看板商品となりました。

今では、お店に来るお客さんの半分は、このベリーのチョコケーキを買って行くほどです。

 

りすさんのベリーのチョコケーキのレシピを特別に少しお教えしましょう。

スポンジケーキと生クリーム、ブルーベリーのジャムを段々に重ねたケーキの土台に

トロリとろけたツヤツヤのチョコレートをかけます。

そうして、ケーキの上にブルーベリーやラズベリーなど、朝、りすさんが森で集めてきたばかりの新鮮なベリーを飾ります。

最後に、チョコでできたかわいいリスを飾って完成です。

どうです?美味しそうでしょう!

 

ちなみに、このチョコのリスはりすさんの古くからの友人ふくろうさんがデザインし、チョコ型を作ってくれたもの。

レシピを一生懸命、考えているりすさんへふくろうさんが

「オリジナルケーキが完成したら、このリスのチョコを飾ってね。」と、りすさんをモデルにしたチョコ型を作ってプレゼントしてくれたのでした。

 

りすさんはチョコが大好き。

いろんなお店のチョコケーキを食べて歩くのが楽しみです。

朝からの仕事を終え、お散歩のついでに今日は、森の北側にあるキツネさんのお店でガトーショコラを食べました。

 

「うん、少しほろ苦くて大人の味。」

 

添えられた生クリームと一緒に食べると苦味はまろやかになり、コーヒーとよく合います。

 

「どうだい?」

 

自慢げに笑うキツネくんに、りすさんは大きくうなづきました。

 

「うん!おいしいよ。キツネくんのガトーショコラは絶品さ。」

 

ふと見ると、林の向こうに小さくケーキ屋さんの看板があるのに、りすさんは気づきました。

 

「あれ?あんなところにもお店があるんだね。今まで気付かなかったよ。」

「ああ、前からあるみたいだけど、行ったことがないな。」

「それなら、ぼくが行って、どんなお店か見て来るよ。

おいしいチョコケーキがあるといいなぁ。」

「りすくん、君まだ食べるのかい?」

「もちろんさ!ぼくはチョコが大好きなんだ。」

 

りすさんは、わくわくしながら森の奥へと歩いて行きました。

小高い丘を越えると、うさぎのケーキ屋さんがありました。

 

「チョコケーキをください。」

 

テーブルにつき、注文して待つ間、りすさんはどんなケーキがくるだろうと楽しみで一人、ニコニコしていました。

ところが、うさぎさんがお皿に乗せて運んできたチョコケーキを見てビックリしてしまいました。

だって、それはりすさんのお店のベリーのチョコケーキとそっくりだったのです。

 

りすさんは、まんまるのおめめを大きく見開いてお皿の上のチョコケーキを見詰めました。

 

「これ、今朝、ぼくが作ってお店へ置いてきたケーキだ。」

 

土台のケーキ部分はそのまま、ブルーベリーも今朝、りすさんが摘んできたものです。

ラズベリーは取り除かれ、その穴を埋めるようにクルミが4つほど乗せられていました。

そして、ケーキの上に飾られているチョコの人形は、リスの耳の上に長細くチョコが足され、ウサギになっていました。

リスの大きなしっぽは折られ、ちっちゃなウサギのしっぽのようになっています。

 

「ウサギのクルミチョコケーキです。どうぞ。」

 

紅茶をカップへ注いで、うさぎさんがにっこりと微笑んで言いました。

りすさんはかすれた小さな声で、たずねました。

 

「このチョコの人形は、どうしたんですか?」

「こういうチョコの飾りがあるんですよ。」

 

どこにあったんですか?そう聞こうとして、ウサギさんの目をジッと見詰めて、りすさんはハッと気づきました。

 

「ぼくは森のケーキ屋です。あなたは4回ほどお店に来て、ぼくのケーキを買ってくれたうさぎさんですよね。」

「違いますよ。初めてお会いしますけど。」

 

うさぎさんが大きく頭を振ると、白くて長いお耳がピョコピョコと揺れました。

 

「このケーキ、ぼくのお店のケーキと・・・少し似てると思うのですが・・・」

 

おずおずと小さな声でりすさんが言うと、うさぎさんは眉を寄せて

 

「何のことか、さっぱりわかりませんわ。何をおっしゃってるのかしら。

もうすぐケーキが焼き上がりますの。忙しいので失礼しますね。」

 

早口で言って、クルリと背を向けてしまいましたので、

お店にいた他のお客さんたちが、「おや、何事だろう?」とザワザワし始めました。

すると、うさぎさんはパッとみんなの方へ向き直り、大きな声ではっきりと言いました。

 

「私のケーキがお口に合わなかったなら謝ります。

だけど、お店に並べているケーキは、どれも私自身が心を込めて一つ一つ焼いたものです。」

 

そして、お店の奥の扉をパタンと閉めて、うさぎさんは行ってしまいました。

驚いてしまって何も言えずにいるりすさんを、他のお客さんたちが不審そうに見ます。

そのうち、くまさんが立ち上がって、りすさんへ向かって歩いて来ました。

 

「全く何て失礼なりすだ!こんな嫌なりすは見たことがない。

うさぎさんが焼いたケーキを自分のもののように言うなんて、厚かましいにも程がある。

おれたちは、うさぎさんがどんなに優しくて立派なひとか、ようく知っているんだ。

おれたちはみんな、うさぎさんの味方だぜ。おれたちを怒らせると、怖いよ。」

 

ガルルと低く吠えて見せ、くまさんはフフンと笑いました。

他のみんなも、「そうだ!そうだ!」と口々に声を上げます。

 

「うさぎさんが人のものを横取りしたりするわけがないんだ。

うさぎさんが、いつも僕たちにどれだけ優しいか。うさぎさんは心がとっても温かい人だよ。

ヘンな言いがかりをつけてくる君とは大違いさ。」

「本当に何て下品なりすかしら。」

 

りすさんは、お皿の上のチョコケーキをもう一度よく見直しました。

それでも、目の前のケーキは今朝、自分が作ったものに間違いありません。

だって、りすさんは作った本人なのですもの。見れば、わかります。

そうして、もう一人、真実を知っている人がいます。

扉の向こうで、うさぎさんはどんな気持ちで、みんなの声を聴いているでしょう。

みんながうさぎさんを信じ、かばえばかばうほど、うさぎさんは大切なお客さんを裏切った罪悪感に震えているのではないでしょうか。

みんなが口々に放つりすさんへの非難は、そのままうさぎさんを鞭打つ言葉となっているはずです。

このままでは、うさぎさんは扉を開けてお店へ戻って来られないかもしれない・・・りすさんは、そのことを心配していました。

 

「とにかく一度、ぼくのベリーのチョコケーキを食べてみてください。

そうしたら、ぼくの言っていることが、すぐにわかりますから。」

 

りすさんが言い終わらないうちに、くまさんが大声で吠えました。

 

「お前のケーキなど俺は絶対、食べないぞ!」

「私も、とても食べる気になんてなれないわ。」

「ぼくは、そのりすさんのお店のチョコケーキを食べたことがあるよ。なんだか似てるな、と思ったよ。」

 

窓際のテーブルに座っていたたぬきくんがボソッとつぶやきました。

 

「うさぎさんのケーキもおいしいけど、りすさんのチョコケーキも同じくらいおいしかったよ。」

 

元は同じケーキなのだから、それはそうだろうと思いながらも、りすさんはたぬきくんの言葉に少しホッとしました。

しかし、その瞬間、店にいたみんなにジロリと睨まれていることに気付いたたぬきくんは慌てて手を振りました。

 

「でもさ!だけど、人格がね、優しいうさぎさんと、この失礼なりすさんとでは雲泥の差さ。

こんなりすさんの店のケーキなんて、もう二度と食べたいと思わないよ。」

 

がっくりとうなだれ、りすさんはテーブルの上の、ウサギの形に変えられたチョコが飾られたケーキを眺めました。

夜遅くまでかかって何度も作り直し、苦労して完成させたりすさんの自慢のケーキです。

友人のふくろうさんがリスのチョコ型をプレゼントしてくれた時の嬉しかった気持ちは、昨日のことのようにはっきりと思い出すことができます。

りすさんは勇気を出して、もう一度みんなに話しかけました。

 

「このチョコの型は友だちのふくろうさんがぼくのために作ってくれたものなんだ。

だから、世界に一つしかないんだよ。

ぼくのお店に来てくれたら、それも見てもらうことができます。

どうぞ!ぼくの店に来てください。」

 

りすさんは一生懸命に訴えましたが、みんなの冷たい視線が変わることはありませんでした。

 

「君の友人の話なんて、どうでもいいんだよ!チョコなんて、どこにでもありふれているじゃないか。」

「君がうさぎさんのケーキを真似て作ったんじゃないか?そうだろう?」

「なるほど・・・ははぁ~ん!」 

 

くまさんが、りすさんの目の前にやってきてグッと睨んでから、ニヤニヤと笑いました。

 

「おまえは宣伝をしに来たんだな!いくら宣伝しても誰もおまえの店になんか行かないさ。

帰ってくれよ。」

 

何がなんだかわからないまま、りすさんは店を追い出されてしまいました。

それでも腹立ちの収まらないみんなは、りすさんの悪口を書いた張り紙を、うさぎさんの店の窓に何枚も貼りました。

そうしていると、店の奥の扉が開き、うさぎさんがケーキを持ってやって来ました。

みんなはうさぎさんの周りに集まり、わっと囲みました。

 

「安心してくれ!あの失礼なりすは俺たちが追い返してやったよ。」

 

くまさんが胸を張って誇らしげに言います。

うさぎさんは赤い瞳を潤ませて

 

「本当にビックリして怖くて震えていたの。

でも、みんなが私のことを信じてくれたから心強かったわ。とっても嬉しかった。

みんな、ありがとう。ケーキが焼けたわ。

嫌なことは早く忘れて、みんなでお茶にいたしましょう。」

 

そう言うと、テーブルにケーキを置き、みんなに切り分けてふるまいました。

そのケーキは、キツネさんのガトーショコラにそっくりでした。上にクルミがいくつか飾られている以外は。

でも、誰もそんなことに気が付きません。

 

「やっぱり、うさぎさんのケーキが一番おいしいよ!」

 

いつも通りの、うさぎさんの楽しいお茶会が始まりました。

 

トボトボと歩いて帰ってきたりすさんはお店の壁に張り紙があるのに気づきました。

「ひきょうもの」「ひきょうもの」

 

悪口の書かれた張り紙を見て、「う~ん」とうなっていると、キツネさんがやって来ました。

 

「おやおや、これはどうしたことだい。よかったら話してくれ。」

 

キツネさんに促され、りすさんはさっきの出来事を話しました。

 

「なるほど。ケーキを勝手に改造して使われた挙句に悪口を言われまくったってわけだね。」

「ケーキを盗られたのはぼくなのに、ぼくが悪いことになっているんだ。ヘンな話だろう?」

 

二人は小さく苦笑しました。

 

「チョコ型が証拠としてあるって言っても、まるでお構いなしさ。

本当はどうなのかなんて、あの人たちは全く興味ないんだ。」

「それはそうだろうさ。その人たちは、今まで信じてきた“素晴らしいうさぎさん”を失いたくない一心で必死だっただろうからね。

うさぎさんだって、正体がばれたら大変だ。一度ついてしまった嘘はつき通すしかないのさ。」

「それって、なんだか悲しいね。」

 

りすさんは頬杖をついて考え込みました。

 

「友達が間違ったことをしていたら、だめだよって注意してあげるのが本当の友達なんじゃないの?」

 

りすくんが真面目な顔でキツネさんを見上げて言うので、思わずキツネさんは笑ってしまいました。

 

「あはは。りすくんは本当に純粋だなぁ。

ごめん、ごめん、ばかになんてしていないよ。ぼくは君のそういうところが好きなんだ。」

 

笑い終えて、少し考えてキツネさんが言いました。

 

「まあ、確かにこれは笑いごとで済ませられない話だよな。

どうする?おまわりさんのサルくんのところへ行くかい?行くならぼくも付き合うよ。」

「いや、それはいいよ。」

 

りすさんは静かに首を振りました。

 

「君が圧倒的に有利なのに?もったいないな。

それなら、ぼくがうさぎさんの所へ行って話をつけて来ようか?」

「いいってば。ありがとう。」

 

細い目をもっと細くし、右手でとがったあごをさすりながらニヤリと笑って自信ありげに言うキツネさんに、りすさんは慌ててブンブン首を振りました。

交渉事に関してとても冷徹なキツネさんです。本気を出されては、うさぎさんのお店がどうなってしまうか、わかったものではありません。

 

「全く、君はあまいなあ。

ケーキを盗られて、悪口まで言われて、かばうことはないじゃないか。」

 

「でもね。」

 

りすさんは言いました。

 

「あのうさぎさんは、前にぼくのお店に来てくれたひとだと思うんだ。」

「違うって言われたんだろう?」

「うん。でも、ぼくはあのうさぎさんだと思っているよ。

チョコケーキを4回も買ってくれた。初めて来た時、むすこさんのお祝いだって言っていたのを覚えているもの。

チョコ好きに悪い人はいないよ。」

 

りすさんがにっこり笑って見せると、キツネさんは両手を高く上げて「あ~あ」と伸びをしました。

 

「あまい!りすくんはチョコよりあまいね!」

「いいさ。

だって誰に何を言われても、ぼくは真実を知っているからね。」

 

りすくんは、座っていた切り株からピョンと跳ねて立ち上がると、大きなしっぽをクルクルと回しました。

 

「ぼくだって知ってるさ。ベリーのチョコケーキはりすくんの努力の結晶だ。

ふくろうさんだって知ってる。」

 

キツネさんも立ち上がり、太いふさふさのしっぽを揺すりました。

すると、二人の頭の上から声が聞こえました。

 

「私も知ってるよ。」

 

見上げると、おひさまが柔らかな日差しを降り注ぎながら、にっこり笑っていました。

 

「森のケーキ屋さんのベリーのチョコケーキは、もう10年も前からいろんな人が食べているからね。

みんな、舌で、目で覚えているさ。

りすくんは堂々とケーキを焼き続ければいい。じっくり食べ比べて、見比べてみれば簡単にわかることさ。

りすくん、君はお店に来てくれるお客さんを信じているだろう?

その信頼に応えるケーキを真正直に焼き続ければいい。」

 

陽を浴びてキラキラ光る黒い瞳を輝かせて、りすくんは大きくうなずきました。

 

「はい!」

 

キツネさんが、りすくんのお店を指さして言いました。

 

「ごらん。あんなにお客さんが来ている。

みんな、君のベリーのチョコケーキを待っているよ。」

「本当だ!」 

 

お客さんの行列を見て、りすくんはおめめをまんまるにしました。

 

「こうはしていられない。急いでケーキを焼かなくちゃ!」

 

卵を割り、シャカシャカとリズミカルに泡立て、ふわふわのメレンゲを作り、

それに粉を混ぜてオーブンで焼くと、あまい香りがキッチンに漂い始めます。

チョコをとかすと、もっともっとあまい香りでいっぱいになります。

 

「あまいあまいりすのケーキ屋さん。

ぼくはチョコ好きのケーキ屋さん。」

 

鼻歌を歌いながら、りすくんはチョコケーキの上にかわいいリスのチョコ人形を乗せ

「うん!」とうなづき、にっこり微笑みました。

 

サザン今年の年越しライブは「ひつじだよ!全員集合!」

サザンの年越しライブ詳細、やっと発表になりましたね!

サザン年越しライブ2014「ひつじだよ!全員集合!」

 

うう~~ん、やはり予想通り横浜だけでの開催、

日程も、土日の27,28日と30,31日・・・

全部、主人も休みの日・・・

身動きとりにくいーーーー・・・

 

ん~~~

WOWOWで自宅リビングアリーナ席にて次女と盛り上がって参戦…かなっ、、、

 

でも、今は物分り良いふりしてるけど、きっと日に日に禁断症状が出て手が震えてくるんだろうな…

そうして、ついつい、その震える手で・・・・

チケットぴあをポチッと運試ししちゃうような~~~・・・

ああっ!!

一番行ってみたい年越しライブは、一番行きにくいライブ!

 

 

それはそうと皆さま、

毛ガニさんの生誕60年!パズルゲームアプリの「パズ毛60」

もう遊ばれましたか?

あれ、難しくないですか??

EASY PLAYすら、まだ私クリアできないんですよ、、、

ヒント活用すべきかしら…

ああいうパズル系は子供の頃から苦手で…

 

でも、EASY PLAYをクリアすると素敵なコトがあるらしいんですよ!

そのためには、ちょっとがんばってみようかな~~

ん~~~ カニの足がどうも逆側へ行っちゃうわぁ~~

 

ーーー追記(10/24)

「パズ毛60」、なかなかクリアできないので次女にやらせてみたところ

ものの1分で難なくクリアされてしまいました!!

「簡単やーん」と憎らしいことを言うので、

念のためにもう一回させてみましたが、二回目もあっという間にクリア…

あらら…私が難しく考え過ぎていたのかしら…と、素直な気持ちで

改めてパズルに挑戦してみました。

・・・・・が、、、、、

や…やはりクリアできない・・・・・・・・・

不得手ですわ…パズルは…

2014年10月17日 (金)

室生寺拝観~山菜料理 橋本屋【奈良】

女人高野として知られる奈良の室生寺へお出かけ。

 

女人高野…つまり女性版高野山、

昔、高野山は女人禁制だったので、

女性にも開かれているこの室生寺で女性は修行したのだそうだ。

 

そのせいか、結構きつい傾斜の石段もあるのだけど、

私の体力でも割と余裕をもって上ることができる程度。

そこそこの汗もかいて体脂肪燃焼!

 

奈良のお寺と言うのは、とにかく古いので

国宝、重文の仏像がずらり並んでいて圧巻です。

 

十二神像(←画像あり)は小ぶりながら、

動きにリズムがあり、生き生きとした躍動感が面白い。

 

本堂の如意輪観音菩薩(←画像あり)は、とても優しいお顔。

なんだかフランクに話を聞いてもらえそうな雰囲気すらある。

「どうしたの?話してごらん。」と言ってくれているよう。

見ているだけで、気持ちが穏やかになっていく。

これまで拝観した仏像の中で、一番、心惹かれましたわ。

 

なかなか良いお寺で、また訪れたいと思いました。

本当は紅葉の時期に行けばいいんだけど、そうすると人も多くて、落ち着いて参拝できないし…

今回は紅葉にはまだ早かったので、その分、空いていてのんびり~

 

ちょうどお昼になったので、山門を出てすぐのところにある橋本屋で山菜料理を頂くことに。

Dsc05238

お野菜いっぱいの精進料理。

むちゃくちゃ粘りの強い大和芋のとろろ、

こんにゃくもプリプリ!

炊き合わせの煮物も味が良く、

好物の白和えやナスの田楽もあって、嬉しい!

満腹になるけど、もたれないのがいい。

 

・・・子どもの時は、こういう山菜料理に魅力を感じなかったけど、

年のせいかしらねぇ、、、

これこそがご馳走のように思うこの頃ですわ~・・

ほんとに美味しかった♪

 

清らかな川の流れを窓の外に眺めつつ、

身体に良いものを頂いて満足!

2014年10月13日 (月)

すすき野の夕暮れ【曽爾高原・奈良】

大阪あべのハルカスからの夕暮れを堪能した翌日、

今度は奈良へお出かけすることに。

新車に買い替えたばかりの主人とわくわくドライブ♪

 

ぐるり巡って、ちょうど夕暮れ時間近に曽爾(そに)高原へ到着。

Dsc05241

ひんやりとした秋風にすすきの穂が揺れる。

緑の小高い可愛らしい山、そして空。

それだけしかない牧歌的なパノラマに癒される。

 

すすきの見頃の季節に入ったせいか、意外と人が多かった。

夕焼けを写そうと本格的なカメラを三脚に立てて構えている人も。

 

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まだ青く残る空の底が赤く染まり始めて、夕暮れを告げる風が吹く。

銀に輝くすすきの穂が一斉に頭を揺らし、心をざわめかせる。

 

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夕陽を隠して山影が濃くなっていく。

虫の音しか聞こえない静けさ。

陽が沈むと真っ暗になってしまう。

 

デートスポットとして有名なのかもしれない。カップルが多かった。

帰りは、すぐ近くの「お亀の湯」で温泉を楽しんだ。

広くてきれいな施設で、湯質もとろみのある無色無臭でとても良かったよ!

 

帰路では道路わきに野生の鹿がいて運転していた主人がビックリしていた。

 

もっと秋が深まった頃だと、すすきの穂も立派になっていて

さらに絵画的な風景になることだろう。

夕暮れは結構寒いので、防寒の準備も整えて、またもう一度来てみたいな。

きっと星空もきれいに見えるはず。

2014年10月12日 (日)

大阪の街に陽が沈む

 大阪あべのハルカス19階のLOUNGE PLUS(ラウンジプラス)で久しぶりに友人と会って、ケーキセットを頂きながら、の~んびり。

Dsc05224_4

地上100mからの街の景色、

青空を流れる雲を眺めながら

美味しいケーキとコーヒーをゆっくり頂く。

ケーキも秋の季節ものにメニューが変わっていた。

ルビー色に艶めくカシスのケーキは濃厚で、少し甘め。

 

春にオープンしたハルカス。

これまで、春~夏と日が長く、夕方には帰る私達は夕暮れの絶景を、なかなか見ることができなかった。

秋になって、ようやくそのチャンスが・・・!

 

Dsc05231

 

暮れかけてポツポツと街の灯りが点り始める。

右手端には、通天閣。

向こうの山影は、大阪湾を挟んで神戸六甲山脈。

たくさんの雲に隠された夕陽が金色に輝き、

橙、桃色、甘い色に空を染める。

トワイライトタイム。

街がピンク色の不思議な光に包まれる逢魔が時。

 

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西はこちらと強く示すように赤く赤く空が滲む。

夜は迫り、灯りの数が増えていく。

グラスの底のさくらんぼみたいな夕陽。

 

この街で暮らすたくさんの人々。

今日もいろんなことがあって、笑ったり泣いたり怒ったりしてる。

だけど、全てを包み込んで空を彩るこんな見事な夕焼けが見れたなら、

今日もいい一日だったと、天に感謝するような

そんなシンプルな気持ちになれる。

 

こんな付加価値のつくケーキセットが1400円。

かなり安いと思うわ~。

2014年10月 3日 (金)

恋のようなもの 3

潤也は大学のサークルの先輩だった。

彼が卒業し就職した年、社会人と学生の時間的な擦れ違いが原因で別れそうになったこともあったが

なんだかんだで、ずっと続いているのは、一緒にいてお互い居心地がいいからだ。

 

昨年の春、潤也に転勤辞令が出た。海外だった。

最低2年は帰って来られないと言う。

 

二十歳から付き合い始めて4年。私は24歳になっていた。

就職して、まだ2年。かなり迷ったが潤也に付いて行くことに決め、仕事を辞めて挙式と渡航の準備をすることになった。

潤也は辞令が出てすぐに現地へ転勤していったが、そのすぐ後にその国で内乱が勃発した。

支社のある町は安全との情報だったが、私を呼び寄せるのは沈静化してからが良いだろうということになった。

結婚式もその騒ぎで予定より半年延期になった。まだ招待状の印刷にも間に合ったし、とにかくイレギュラーな事態に潤也は日々多忙を極めていて、式の話もできない状態だったのだ。

思いがけず、日本で待機になってしまった私は勤め先をさっさと退職してしまったことを悔いた。

こんなことなら、関わっていたプロジェクトも最後まで尽力できたのに、と歯噛みした。

挙式し、籍も入れたが、まだ情勢は落ち着かない、と私の渡航は延期のまま。

無職で実家に居続けるのも苦痛で、派遣の仕事に出ることにしたのだった。

いつ辞めて潤也の下へ行くことになるか予定の立たない私には、半年契約の仕事はちょうどよかった。

 

仕事の内容は、数字の入力作業がほとんどで

必要以上の責任もなく気は楽だが、物足りなさもあった。

元々いた会社では大きなプロジェクトの一員として若手ながらどんどん意見を出していたことを思い出すとやりきれない気持ちになったが、それも日が経つうちに薄まっていき、ひと月も通うと割り切って仕事をできるようになれた。

 

女子社員達は派閥があるようで、それぞれに固まっていて社内には微妙な空気が流れていた。

中でも白野さんという40代後半の女性はボス的な存在で、悪いことに私は彼女に最初から嫌われてしまった。

初日の自己紹介の時、バカ正直に、式は挙げたのだが内乱のせいで夫の下へ行けず、それで待機中であることを説明してしまった。

それは、私にとっては内心不本意な派遣の仕事を始めるにあたっての言い訳のようなものだったが、

独身の白野さんには、気楽な女の嫌味に聞こえてしまったらしい。

言葉の選び方が悪かっただろうか?いや、そもそもそんな事情を話す必要などなかったのだと後悔したが全ては後の祭り。

白野さんに完全に無視され、挨拶をしても「フン」と顎をしゃくられるだけの扱いになってしまった。

ボスの態度に習い、課の周りの社員も私に必要以上に話しかけることはなく、おかげで毎日、集中して入力作業ができ、早く仕上げることができたのだった。

気は楽だが、さすがにつらい。

辞めようかと考えることも度々あった。

関原さんと出会ったのは、そんな時だった。

 

 

************

これまでの話

恋のようなもの 1

恋のようなもの 2

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