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2015年7月23日 (木)

映画「風と共に去りぬ」

大学4回生で就活が中休みの次女。

時間のある今のうちに名画を多くみておきたいと「午前十時の映画祭」へ毎週のように通っている。

そして、私もそれについて行って名画を楽しんでいる。

 

今回は、「風と共に去りぬ」

そのタイトルを知らない者はいないだろうほどの超有名作品。

だけど、作品の概略やあらすじは知っていても、きちんと観たことはなかった。

 

上映時間231分の大作。

…長い!

10時に始まって、休憩を挟んで見終わるのが14時…

それでも、見応えがあるので長くは感じない。

 

アメリカで公開されたのが1939年。(昭和14年)

第二次世界大戦開戦の年だ。

それなのに、フルカラー!

白黒じゃないのよ!カラー作品なの!

ヴィヴィアン・リーの緑色の瞳や、それに合わせたドレスのグリーンがとてもきれい。

 

物語の舞台は南北戦争前後のアメリカ南部。1860年代の話。

冒頭、主人公スカーレット・オハラ(ヴィヴィアン・リー)は、美しく髪を巻き、フリルたっぷりのドレスを身にまとい、

左右に若い男性二人を従え、登場する。

裕福な家のわがまま気ままなお嬢さん。

 

美しさも、財産も、何もかもを十分に持っているように見えるのに、

彼女は絶えず、いつも満たされることなく渇いている。

 

自分に言い寄っていたはずのイケメン、アシュレーが

よりによって従姉妹の地味な女メラニーと婚約したのが気に入らない。

 

このアシュレーがなんとも優柔不断なヤツで、

スカーレットに迫られれば流されて中途半端なことを言うので、彼女も期待してしまうのだ。

でも、アシュレーに深い気持ちはないのできっちり、メラニーと結婚する。

それにキレて、見せつけのようにメラニーの兄のチャールズと結婚したりと、スカーレットはなかなか破天荒。

 

しかし、その後、南北戦争が始まり、アシュレーもチャールズも戦場へ赴く。

スカーレットは、大好きなアシュレーを奪ったメラニーが大嫌いなのだけど、

アシュレーに「メラニーのことを頼むね」と言われたら、これまためっちゃ一途にその約束を貫くのよね…

 

今から150年も前だと、スカーレットはしっかりし過ぎてて、女性らしくないと言われてしまうのだろうが、

今の感覚で見ると、スカーレットは、めっちゃ男前!

そう、むしろ男性に生まれていれば良かったのにねぇ…と思うほどバイタリティーに溢れていて、

次から次へと襲い掛かる難題と果敢に戦っていく。逃げない。

…と言うか、逃げたくても逃げられない状況にスカーレット自身が追い詰められていくのだけど。

そして、そんなスカーレットの前に現れるレット・バトラー(クラーク・ゲーブル)。

すーごく怪しい紳士で、ものすごく胡散臭い。

口説き方が、うわ・・・Sやなーこいつ!って。

私なんかはああいう手に簡単に引っ掛かるわけだけど、スカーレットもSなので反発し合ってしまうのよね~

でも、なんだかんだでスカーレットはレット・バトラーと結婚する。(三回目)

すると、あれだけツンツンしていたレットが愛娘にはデッレデレ!!

溺愛の極みで、あらまーと思っていたら、やーーっぱりその愛娘が落馬して急死…。

 

そこから元々ギクシャクしていた夫婦仲はガッタガタ。

最後の最後で、ようやく自分の気持ちに素直になったスカーレットがバトラーへの愛に気付き、歩み寄るにも関わらず、

既に時遅しーーー

バトラーは去って行ってしまうのよねぇ…

それも、なんかもうめっちゃスカーレットのことを侮辱する感じで。

 

スカーレットは気位が高くて美人なだけに、

いつまでも、どこまで行っても、周りから「わがままな勝手者」みたいなレッテルを張られて

そういう目で見られてしまう。評価されてしまう。

 

でも、彼女も結構な苦労をして耐え忍んできているのに、ね。

ただのわがままお嬢さんではないはずなのに。

もうちょっと、彼女をちゃんと評価してあげたらいいのに、と思うけど

メラニー以外はみんな、スカーレットをどうも悪く評価する。

 

やっぱり、あまりにも美人過ぎるのが逆にイメージを悪くしているのよね…

もし、スカーレットがあれほどの美人でなく、並みの容貌だとしたら…

周りの対応も全く違ったものになるだろうし、彼女の人生も変わっただろうに。

 

スカーレットは、元々はたくさんのものを持っていた。

美しさも富も、

男性たちからの求愛も、

大きなお屋敷、両親。

それが戦争によって全て奪われる。

 

結婚生活、そして大切な愛娘さえも失い、夫までもが彼女の元を去ってしまう。

本当に何もかもを失ってしまうのだ。

 

スカーレットは、彼女なりにその時々を必死で生き抜いてきたというのに。

 

映画の冒頭、開戦の報に湧き立ち、男たちは勇ましく戦場へと向かうが、

その戦争で、美しい故郷タラの町は見る影もなく荒れ果ててしまう。

そして、終盤には「あの戦争さえなければ…」と悔しそうに歯噛みし、

失ったものの大きさを思う。

 

豊かな生活、幸せな毎日、人々の笑顔、美しい町並み…

いつまでも当然のようにあると思っていたものが奪われてしまう。戦争によって。

人生が変わってしまうのだ。

 

そんなスカーレットの半生を描いた大作。

濃くて深くて…ん~~!すごい!

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コメント

めるちゃんおはよう(^-^)/
お久し振り♪
暑い中頑張って働いております(笑)

風と共に去りぬ
中学の時ね全巻読んだの
お小遣いが少なかったから友達と交互に買って
そんな事思い出したよ

映画も…
確かに観たはずなんだけど
いつ観たのか
テレビで観たのか
全然覚えてないの(>_<)

ただ
スカーレット(ヴィヴィアン・リー)の圧倒的な美しさと
ラストシーン
~明日は明日の風が吹く~
は、鮮明に覚えてます

いつかスクリーンでもう一度観たいな(*^^*)

■sawaさん

お仕事がんばってるね!えらいなぁ…
私は夏休み中はお休みになっちゃうのよね。
でも、今の子って8月下旬からもう二学期が始まるの。
教室にクーラーが付いてるから授業中も暑くないの。
我々の頃からは考えられない環境だけど、実際、気温がすごく上がってるから冷房なしでは集中して授業受けていられないくらい暑いのよねぇ…
だから、働きに行ってたらクーラーが効いた涼しい~部屋で過ごせるんだけど、
家にいたら、もったいなくてクーラーなかなかつけられなくって…暑いのがつらい、、、

原作本、中学生の時に読破したんですか!おお~~っ!
私は読んでないんですよ…
なんか、スカーレットの性格に感情移入できない気がして読まなかったんですが、今ならそんなことないですわ。
スカーレット、すごく頑張り屋さんだと思うし。

でも、しっかり者のスカーレットと穏やかなメラニーなのに、
スカーレットが正当防衛の殺人を犯した時、後処理をメラニーがめっちゃ的確に指示していて、立場が逆転していたのが面白かったわ。
病弱のメラニーもなんだかんだで芯は強い。女の強さが出てたシーン。

スカーレットはアシュレーにこだわって追いかけていたけど、本当に好きだったのかっていうと、手に入らないからこそ追い求めてたんでしょうねぇ…
最初にアシュレーが、あっさりスカーレットと付き合っていたら、あっという間にフラれて、スカーレットは次の恋へ進んでいたと思うし、この長い長い物語は始まらなかったでしょうねぇ…

レット・バトラーもなぁ…
似た者同士の恋愛って難しいのかもねぇ…
バイオリズムが擦れ違い続けるという…
もう少し何かが違えば、上手くいってた気もするのに…惜しい。

名台詞、「明日は明日の風が吹く」は、今、原文に近いニュアンスで
「明日という日がある」と訳されています。

何もかもを失って、スカーレットはどうしてやっていくんだろうなぁ…と、映画の後のことが気になりますが、
きっとどんなことが起こっても、乗り越えていくでしょう。彼女は。

ぜひ、またスクリーンで観てみてくださいね。
この年になってから観ると、ひと味もふた味も深いですよ!

リバイバル上映で5回は観ていると記憶しています。戦争中10代だった母が特に好きな映画でした。スカーレットが大根を持って生きのびてやると独白するシーンに共鳴したそうです。
私は中学生のとき原作を夢中読みました。
美しい原作者の写真とスカーレットの描写を見比べたりしました。
因みに、レット像はクラーク-ゲーブルをイメージして描いたそうです。

■megumiさん

我々の親世代は、敗戦後に日本で封切されたこの映画を観て、スカーレットと自分を重ね合わせ、より深く感銘を受けたでしょうねぇ…
南北戦争に負けて、美しかった故郷がめちゃくちゃになって、みんなが死んでしまって…
でも、大地に足を踏ん張って「生き延びてやる」と決意するたくましさ。
同じ思いだったでしょう…

ほんとだ…!原作者のマーガレット・ミッチェル、おきれいですね!
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AC%E3%83%83%E3%83%88%E3%83%BB%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%81%E3%82%A7%E3%83%AB

イメージした俳優さんに演じてもらえるなんて、原作者冥利に尽きるんじゃないかなぁ~

確かに、レットのあの、いい男なんだけど微妙に胡散臭い雰囲気ってのは、クラーク・ゲーブルならでは…ですね~

私も原作(翻訳)を読んだのは中学3年ぐらいだったかなぁ。
夏休みに一家で、父の会社の海の家に泊りがけで行くのが
恒例だったんですが
(海の家っていっても、芝生の庭があるようなヤツです)
中3ともなると「海でバチャバチャするなんて子供っぽいぜ!」とか、
妙に背伸びする年齢なので、
その年は2日間まったく海に入らず、木蔭にチェアを置いて
全5巻(だったかな?)を一気読みしたものです。

大学生の頃に映画を観たら
「ずいぶん物語を端折ってるなー」と思ったなぁ。
原作では、確かスカーレットは3人の子供を産んだんじゃなかったっけ?

----

その後、この映画がTVで放映された時、
たまたま、母と2人で観ていたんですよ。
そしてラストシーンのあと、母がふと言った言葉が記憶に残っています。

「あれはね、戻ってくるよ」

・・・と、母は言ったんですよ。
私は「えー!そうかなぁ!」と逆の意見だったのですが、
何も言いませんでした。
「母も女性だし、男と女では感覚が違うのかな」と
思ったのを、今でも忘れません。


このエピソードは、私がいつか書く『自分史』に、
母の思い出として必ず入れるつもりです(^^)

■59さま

夏の海辺の木陰で、芝生にチェアーを置いて長編小説を一気読み!
素敵な夏休み…!!

上映時間4時間の長い映画だけど、そりゃあやっぱり小説に比べたら…ねぇ?全部は無理だから。

私もね、見終わってすぐはレット・バトラーはなんだかんだで、また戻ってくると直感しました。
腐れ縁って言うか、またフラッとスカーレットの目の前に現れそうな気がして。

ところがね、
帰宅してから、あれこれ調べてみると
ラストシーン、「私はこれからどうしたらいいの?」とすがるスカーレットに
レット・バトラーが言い放つ最後のセリフ
「知らないね、勝手にすればいい。」は
日本語だと、そうキツイ印象はないけれど
英語では放送禁止用語とされている強い罵倒の単語が使われているそうで、
製作者がそのセリフを原作通りに変更せず使うことに強い意志で持って盛り込んだというエピソードを知り、
参考↓
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E3%81%A8%E5%85%B1%E3%81%AB%E5%8E%BB%E3%82%8A%E3%81%AC_(%E6%98%A0%E7%94%BB)
こんな捨て台詞を吐かれてスカーレットは捨てられたのか、と愕然としました。
せっかく、最後の最後に素直さを見せたのにねぇ…
その途端、相手に「お前の性格の悪さにはほとほと愛想が尽きた」みたいに嫌悪をぶつけられて去られてしまうなんて…
最悪ですよ、、、
もう少しタイミングが違ってたら、上手くいっていただろうと思うだけに…可哀想で。

映画にまつわるお母さんとの想い出…いいですね。
私もいつか、次女に「一緒に観たなぁ~」って思い出してもらえるかしら。

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