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2015年7月24日 (金)

映画「カサブランカ」

次女と観る「午前十時の映画祭」

 

「ローマの休日」、「ライアンの娘」「風と共に去りぬ」と続いて、先日観たのは

「カサブランカ」

 

傑作と名高い名作中の名作。

一度は観ておきたいと思って出かけたが、

いやぁ~~~、すごい!!

名作と言われるのも当然。完璧!

観終わった後の満足感の高さと言い、これまで観た映画の中で文句なしの最高。

 

★登場人物が全員、大人。

舞台は、第二次世界大戦が始まった頃、(1942年製作・公開)

ヨーロッパで勢いを増すドイツの支配からアメリカへの亡命を試み、旅券を求める人たちであふれるフランス領モロッコの都市カサブランカ。

 

ドイツ軍に陥落されたパリから逃げた人たちは皆、元々は富裕層だが、なかなか発行されない旅券を待ってカサブランカで足止めを食らう。

高額を支払えば、旅券を手に入れられ、すぐにでも飛行機でリスボンへ飛べ、アメリカへと渡ることができるという闇ルートもあるくらい、皆、のどから手が出るくらい旅券が欲しい。

 

物語のほとんどが主人公リック(ハンフリー・ボガート)の店の中での出来事で綴られるが、

その店が人々の焦りや逼塞感の吹き溜まりになっているのが、とてもうまく描写されている。

 

怪しい話を持ちかけてくる人、スリ、賭博、イカサマ…

本音と建て前、

全員がそれぞれの事情を抱え、カサブランカに集まっている。

このまま、アメリカへ逃げることができずに、故郷でもないこんなところで死んでしまうんじゃないかと不安に思いながら。

その辺りの心情が画面からにじみ出るように描かれているので、登場人物一人一人に命があり、

とってもリアリティーがある。

 

★スリルでドキドキ

そんな中、主人公リックが旅券を手に入れてしまう。

観客はそれを知っているので、警察官からの尋問をかわす無表情のリックを見ながら、ハラハラする。

 

★ハードボイルド!

ところがリックはこれまで数々の修羅場を越えてきた男で、警察や軍にも物おじしない。

つか、ラストシーン、躊躇なく最小限の動きで少佐を射殺する姿は…

これぞハードボイルド!

圧倒的な迫力があるし、文句なしにカッコイイ。

 

★切ないラブシーン

そんなリックをメロメロにしたのは、美女イルザ(イングリッド・バーグマン)。

パリでラブラブだった二人だが、イルザが急にリックの元から去って、それっきり…。

今もまだその傷心を残すリックの前に、イルザが夫ラズロと共に現れる…!

 

★名台詞の数々!

「昨夜はどこにいたの?」
「そんな昔のことは覚えていない」
「今夜は会ってくれる?」
「そんな先のことは分からない」

・・・カッコええなあ!リック!!

今もイルザを忘れきることができずにいるリックは、女の子と遊んでもそんなふうにかわしてたのよねぇ…

なのに、イルザと愛を交わす時は、すごく情熱的な瞳になって…

いや、もう…これはやられますわー

 

★ラストシーンの展開が見事。

何重にも仕掛けられたトラップ。

ハラハラの末、ものすごくきれいに締めくくられ、見終わった後の気持ちがとてもいい!

良い映画を観たなぁ…という気持ちでいっぱいになる。

脚本、すごいですわ。

 

★プロパガンダとして秀逸

映画が製作・公開された1942年はアメリカが第二次世界大戦に参戦した年。

我が物顔で人々の権利や人生…全てを蹂躙していくドイツのゲシュタポを描き、

随所に、それに抵抗する主人公たちの姿を織り込む。

 

ラストで、霧のかかる空を飛んでいくラズロとイルザが乗る飛行機。

その白いライトは、アメリカへ向かう二人にドイツの謀略、進軍の阻止を託す希望の光に見える。

この映画を観た当時のアメリカの人たちの多くは、

「よし!我々がドイツをやっつけて困っている人たちを助けねば。」と自然に思っただろう。

戦争を肯定する効果的でとてもいい宣伝になっただろうと思う。

 

それはさて置いても、この映画が素晴らしいのは変わらない。

ものすごく上手く作られている。早くも、もう一回、見たいなぁ…と思うくらい。

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コメント

 めるさんこんにちは、「カサブランカ」懐かしいですね。
 うちは祖父母がそのころの時代の名画が好きだったので、自分もまだ小さいころに「第三の男」とか「風と共に去りぬ」「サウンドオブミュージック」などをみた思い出があります、特にチャップリンの作品はどれも大好きでした、「街の灯」なんかは大人になってからも時々みかえしたりして、ビデオでしたけどね。
 「名画100選」みたいな本を買ってレンタルビデオで探してみたり、そんな時期もありました。
 「カサブランカ」を見たのは多分まだ小さかった頃なので、時代背景とか細かいことはわからなかったけれど、女優さんーイングリッド・バーグマンがとにかく綺麗だったこと、酒場で我が物顔で騒いでた人たちが、湧き上がるようにおこったフランス国歌に圧倒されていったシーンなんかが断片的に記憶に残っています。
 大切に保管されていた多くのそういった名画のビデオもビデオデッキが壊れてしまってしばらくしてまとめて処分してしまいました、時代の流れ、と言ってしまえばそれまでですが、少しさみしい思いがしました。
 娘さんと一緒に週に1度名画を楽しむ、素晴らしい時間ですね。これからもブログ楽しみにしています。

■サザン大好きさん

おおっ!サザン大好きさんもたくさん名画をご覧ですのね。
よかった~
有名作品ばかりとは言え、古い映画だしなぁ~と思ってたんだけど、コメントもらえて嬉しいです~

お店のお客たち&スタッフみんなで合唱するフランス国歌のシーン、
正面切ってドイツに反抗できない皆の気持ちが歌うことで一気に爆発したようなエネルギーがあって、感動しますね…!

ビデオからDVDになって便利になったけど、昔撮った映像とか録画とか見るのが面倒になりましたよね…
古い名画は500円とかで安いDVDが出てたりもするし、
図書館で貸出があったりもします。

「第三の男」もいつか観たいんですよ~~

若い頃はリックを男性が絶賛するのに抵抗がありました。ハードボイルドの真髄がよくわかっていなかったんです。

まあ、この映画のイングリット・バーグマンの綺麗なことといったらタメ息ものでした。

■megumiさん

私も十代だったら寡黙でストイックなリックの、秘めたる情熱に気付くことはなかったかもしれませんわ…
この映画でハンフリー・ボガートが演じたスタイルが、ハードボイルドの典型みたいになりましたね。

イングリット・バーグマンの憂いを含んだ瞳…!
綺麗ですよねぇ…
白黒映画ならではの良さもありますねぇ…

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