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2016年3月 7日 (月)

親が子にできること

10代の半ば、幼い恋のトラブルに遭い、

キャパオーバーな事態に何をどうしたらよいのかわからず

抱えきれない問題を自分の中から切り捨てた。

そうして何とか自分自身を保ち、やり過ごせたつもりでいたが、

“問題”や“出来事”が消えてなくなるわけではなく、

その後、長く心の中に根雪のように固まり解けず、

時折、私をひどく苦しめた。

 

30代になり、日々の生活を穏やかに暮らす中、

いまだに過去の古傷に苦しめられる状態は異常だと気づき、

それまで見ないようにしてきていた“あの時の出来事”を思い出し、客観的に検証し始めた。

それはとても辛い作業で、簡単ではなかったけれど、

数年間をかけ、いろんな人の力を得て実を結び、

自分なりに“出来事”に対しての納得ができ、心の痛みは徐々に薄らいで、今ではもうすっかり人生の中での一つの事件として、私の記憶のライブラリーにきれいに分類された。

 

その、数年間をかけていろんな角度から客観的に検証した中の一つに、

「どうして親は、様子がおかしな自分に気づき、助けてくれなかったのか。」

という親への不満があった。

 

トラブルにより、周囲の人間関係が崩壊し、完全に孤立した。

周囲を遮断し、孤立することで問題回避を成立させていたのだが。

言うまでもなく、それは極度のやせ我慢であって、相当なストレスになった。

食欲は落ち、夜は眠れず、体重が落ちた。

ホルモンバランスが崩れ、生理も止まった。

 

母はもっと私を心配してくれても良かったのではないか?

その時に、手を差し伸べてくれていれば、早めに問題を解決でき、

こんなにも長く苦しむこともなかったのではないか?

 

正直、これは甘えを含む考えだし、今更な話ではあるが、

いろいろ考えた一つとしてあった。

 

公正にジャッジすれば、「体重が落ちた」と言っても

元々が受験太りでそんなに痩せていたわけではないので、適正体重になっただけ。

不眠も、以前から深夜ラジオを聞いていたので、生活リズムの変化に親が気づくのは難しかっただろう。

時折、襲われるどうしようもない絶望感について、母に一言も相談しなかったのは私のほうだ。

 

だから、親に責任を転嫁するのは、それは行き過ぎ。

ただ、自分は娘たちが将来、何らかの問題に直面した時に頼れる存在でありたい、

あらねば。と強く心に誓った。

 

十数年の歳月が流れ、

いよいよ、そういう局面が我が家にもやってきた…!

そして、わかった。

子どもが直面している問題は、自身の力で乗り越えるもの。

親が口出し手出しできるものではない。

 

もちろん、問題の種類や状況にもよるが

子どもが親に助けを求めていないなら、自己解決を見守るしかない。

すごく心配なんだけどね。

 

親ができるのは、そういう危機的状況に陥った時に、踏ん張れる“根”の力を育てておくことなんだろう。

迷い、感情が高ぶった時も、一歩、奥で冷静さを保てるような力。

そして、日々の生活を普段通りに過ごせるような陰のサポートをするしか親にはない。

 

そう気づくと、

あんなに苦しかった時、死にたいと思っても自殺はしなかったのは

親の愛を感じていたからだろうと、改めて思った。

根っこの力、ちゃんともらえてたのだ。

 

何かを悩んでいる様子の娘もようやく少し笑うようになってきた。

乗り越えて得られる力もある。もうひと踏ん張り!

あの時の母も私の様子に気づかなかったわけではなかったろう。

じりじりとしながら黙っていてくれたのだ。

静かに見守るほうも、なかなかつらい。

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コメント

最近私は、少しだけど「子離れ」が出来たと思います。
客観的に見て、家内はまだほど遠いです。
母親だから当然なんです。もちろん責めたりしません。

10の家族があれば、10種類の違いがあるのでしょう。
きっとどれが正解というものは、ないものでしょう。

親も子供も平和に元気にいてさえくれえば、大きな幸せを感じています^^

■同士さん

子離れ、うちも少しずつ少しずつ…です。
家族そろってご飯を食べられるのが月に何度あるかって感じで、お互いの仕事や用事でバラバラになってきています。

ハタチを過ぎたとは言え、嫁入り前の娘たちなので、
アレコレ心配は尽きないのですが、
さすがに娘も親に何でも正直には言わなくなってきているので、
街コンに行った話も、後で「本当にしょーもなかった!」と愚痴として聞かされる有様です、、、

友達母娘みたいな感じになってしまっているので、
一緒にランチや映画、買い物に付き合ってくれるのがありがたいです。

人生、日々いろんなことがあって浮き沈みがね、ありますわよねぇ…
元気をなくされると心配になって、抱きしめたくなるけど、
そういう年でもなくなっちゃったから、喜ばないし、逆に嫌がられちゃうし。
とりあえず、美味しいごはん作って、黙って見守るくらいしかできないのよねぇ…
結果、それでよかったみたいだし。
昔と違って、今はスマホのやり取りだけで人間関係の状況が刻々と変わっていくから、読めなくて困るわ~

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