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2016年7月19日 (火)

「大河の一滴」桑田佳祐 歌詞を読む


YouTube: 桑田佳祐「大河の一滴」×UCC BLACK無糖 WEBムービー

昨日の「FNSうたの夏まつり」良かったですねー!
桑田さんは、なんと3曲!トリも務め、セット、花火と大変豪華。
 
生出演でなかったのは残念だけど、「ヨシ子さん」にしても準備が大変な曲だしねぇ、、
 
さて、「大河の一滴」
改めてテレビで聴いて、カッコイイ曲だなぁ~と惚れ惚れ。
…と、そこで画面右上に書かれた曲紹介文
「渋谷を舞台にした大人の恋物語」
これが気になった。
 
この曲は、とても大人っぽい曲だ。
「大人の恋物語」が描かれた曲なんだろうか?
気になって、歌詞をもう一度、よく読んでみた。
 
 
♪砂に煙る 渋谷の駅の
 
と歌い始め、舞台が渋谷であることが最初に提示される。
そして、現れる生意気でイイ女。
 
バスのロータリーから場面は山手線の駅のホームへ移る。
東京近郊にお住いの方なら、具体的な場所が思い浮かぶだろう。
 
駅の雑踏。行き交う列車。アナウンスの声。
待ち合わせに遅刻する女にイライラしながらも待つ男。
 
 
♪時の流れは冷酷だよね
 
と、二人の出会いから時間が経過していることを示す。
 
 
♪俺との思い出、抱いて寝てるかい?
 
二人がラブラブで付き合っていた頃は、既に思い出なのだ。
 
 
♪けれども電話はかかっちゃこない
 
この彼女と付き合っていたのは昔の話で、今はすっかり疎遠になっている。

 
 
♪身を削りながら生きることも
 
男は、それなりにがんばって生きてきて苦労も重ねてきた。そして、いい年齢になった。
若い時は、やたらと格好を気にして気取って見せたものだが、もうこの年となっては、そんなことをする必要もない。
これまで生きてきた人生が、彼の顔、姿に映し出されている。誤魔化しようもないのだ。
 
 
♪逢わせて 咲かせて 夢よもう一度
 
それでも、昔ウブな恋をした学生時代のあの頃の想い出が、ふと胸によみがえることがある。
 
 
♪野暮な躊躇いも今はただ
 
ウブだったのねぇ… 彼女に喘がれて余裕をなくした、そんな青い想い出が…あるのね。
 
 
♪ラケルの横道に埋めました
 
ラケルというのは老舗のオムレツ屋さん。
青学から渋谷駅に向かう途中に宮益坂店がある。
 
昔の恋の想い出を埋めるという表現は、桑田作品によく出てくる。
しかし、これまでは埋めるのは「砂浜」だった。
埋めたつもりでも、波に洗われると、姿を現してしまう砂浜。
それが、この曲では、本当に地面に埋めている。
しかも、歌いながら、地面を強く指さす。
 
ご病気から回復された後の桑田さんの作風は力強く変わったと感じる、その一例だ。
 
 
恥ばかり多い、青い恋の想い出はもう地中に埋めた、と言って1番が終わっている。
 
 
2番では、混沌とした現代を眺める男の視線が描かれる。
 
 
♪あの頃 夢見た場所はどんなトコ?
 
あの頃=恋をしていた大学生時代
 
 
♪初心な恥じらいはぼんやりと
♪暗渠に溶解け出していきました
 
暗渠って言葉、桑田さん絶対「ブラタモリ」見てるよね!?
あの番組でしか、暗渠なんて言葉、まず聞かないよ。
 
私も見てるから覚えたんだけど、暗渠というのは
川の上をフタして、上を道路にしちゃった地中に埋設された川や水路。
もはや、パッと見ただけでは下に川があるとは、誰もわからないし知らない。
その、誰にも気づかれない…自分でも普段忘れている、深層心理の深みに
青い恥ずかしい恋の想い出は隠されたのだ。
ないに等しい。
だけど、ある。実はある。
 
 
ここで男女のセリフが入る。
 
御嶽神社とラケルは、ほぼ隣接。
大学からの帰り道、
まっすぐ駅へと向かうのも惜しくて、人気の少ない神社に寄ってイチャイチャして、
女の子が好きなオムレツ屋で、学生にはちょっと気取った食事をする。
満腹になり、お店を出て、彼女の手を握って横道へと誘う。
ユートピアってチェーン店のラブホなのかな?
大阪でも見たことある気がするわ。
 
これがひとつのデートのお決まりコースだったのかもしれない。
それとも、あの時のあの夜として忘れられない思い出なのかも。
 
埋めたとか言いながら、彼はまざまざと思い出している。
そして、彼女もきっと忘れてはいないだろうと信じている。
あの夜の想い出は、二人しか知らない大切なものなのだ。
 
 
♪野暮な躊躇いも今はただ
♪深い谷底に消えました
 
女に「イヤイヤン」と言われても、今の彼は全く動じない。
あの若くてウブだった頃は、「イヤ」と言われて本当にやめて、彼女に不満げに叱られたのだろう。
 
 
♪大河の一滴になりました
♪黒の円熟が薫りました
 
そんな淡く、甘くも苦くもある想い出も彼の人生の中で溶けていき、
今の彼と言う人間を創り出した。
深みのある大人になれたと胸を張る。
 
ここが以前の作品と全く違うところだ。
以前ならば、昔の恋を切なく思い出し、未練に泣いていた。
今の桑田さんはそうではない。
地に足を着け、堂々と全てを飲み込む。
…大人ってこういうことね。

長くなったが、私はこの曲は
渋谷に想い出を残す恋をふと思い出す大人の歌、だと思う。

「大人の恋物語」はちょっと違和感がある。
大人の恋ではない。恋していたのは、若い時の話だ。
大人が思い出す恋物語、かな?
 
字数制限もあるし、この曲を一言で表すのって難しいよね。

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コメント

いや~~
相変わらず解説すごいですねーー!
(^o^)

そうな
イヤイヤンと言われても戸惑わずに
イカないと逆に女が不機嫌に??
裏腹なんや!

よーーーし!
いいこと聞いたー!(笑)

あとは実践する相手さがすだけやっ!


そこからかいっ!

なぜかしら…?
名前がないのに、どなたがくれたコメントか名前が浮き出るようにわかるわ…
この鋭いボケツッコミ!

いや、そうでしょ!?
イヤと言われてやめたら男じゃない。
ガンガン行かんかいっ!

快楽の淵へと追い詰めてほしいじゃないですか。
もう肌を重ねるところまでいってるのに、今更イヤもないですよ。

その前の段階で拒否されてるのに勘違いして強行して訴えられても……それは責任持てませーん〜〜

待ってました!めるちゃんの解説
さすがです〜

この曲、ガシッと心を鷲掴みされました

「覚えてる 覚えてる...」
なんとも言えずゾクゾクってしちゃう

うんうん ブラタモリ!
桑田さんも、代官山通信で
「ブラタモリの影響じゃないけどさ」って
おっしゃってましたね(^-^)

渋谷は思い出がたくさんあります
ユートピア、今は無くなっちゃいましたね
あっ 行った事はないですけど^^;

大人が思い出す恋物語
ほろ苦くて いやらしい

この曲すごく好きです
 

sawaさん〜heart02

コメントありがとうー!
桑田さん、ここのところいっぱいテレビで歌ってくれてるね♪

んで、必ず「大河の一滴」だけじゃなくて「ヨシ子さん」もセットで歌う。
「大河の一滴」だけじゃ格好良過ぎて、逆に桑田さん、落ち着かないんだろうなぁ
激しい振り幅で視聴者をエッ?!と驚かす。こんな技を使えるのは桑田さんだけだと思うわぁ〜

「覚えてる」と二人が言う台詞、いいよね。
あれは歌詞の意味の流れで言うと、たぶん実際に想い出を語り合ってるわけではなく、男の脳内での思い出の彼女との理想の会話だと思うんだけど
たぶん、リアルには……原さんと行ったんじゃないかな?ラケル。
そんな気がする。

sawaさん、当時の渋谷の街の風景がわかるんだ!いいなぁ〜
ユートピアも実際にあったラブホなのね、やっぱり。
ラブホが行程に含まれるデート…もはや遠過ぎて眩しいくらいだわ。
「あったよね」ってクスッと笑いながら話せる大人になっちゃったわ。

桑田さんの新曲インタビュー記事、どこで読んだっけ?って思い出せなかったんだけど、そうか!代通か!!
灯台下暗し〜〜

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